小沢一郎民主党幹事長が嫌疑不十分で不起訴となりました。嫌疑不十分ということは決して、小沢さん自身が言う様に、「公平、公正な検察の捜査によって不正がなかった」ことが立証された訳ではなく、起訴に至るだけの証拠が揃わなかったという話です。虚偽の記載を認めた民主党の石川衆議院議員から小沢さんからの積極的な関与の証言が得られなかったことが不起訴の原因です。
冷静に考えれば、石川衆議院議員が誰の何を守りたいが為に、敢えて虚偽の記載をしたのかという疑問が残ります。しかも、小沢幹事長から現金を借りて不動産の代金を支払っておきながら、何故同日付けで預金を担保にお金を借りているのか、これは偽装工作ではないのかなど、様々な疑問が残ります。
もちろん、国会は捜査の場所でも無ければ疑惑をあげつらう場所でもありません。捜査は司法当局に任せるべきで国会は別の議論をすべきという意見もあります。申すまでもなく、刑事司法の鉄則は「疑わしきは罰せず」です。一方、政治家は、「疑わしきは説明せよ」という姿勢で何事にも臨むことが必要です。ロッキード判決を受け二十五年前に当時の小沢衆議院議院運営委員長のもと衆議院で議決された政治倫理綱領には、「我々は、政治倫理に反する事実があるとの疑惑をもたれた場合には自ら真摯な態度をもって疑惑を解明し、その責任を明らかにするよう努めなければならない」とあります。
この問題の解決法は簡単。民主党が野党当時に政治とお金の問題で指摘をしてきたスタンスで民主党議員に発言してもらえば良いのです。小沢幹事長にも石川衆議院議員にも、野党時代に民主党が与党自民党の議員にお金の問題が出た時に主張した基準を思い出して、自ら証人喚問に応じると言えば理解が進み政治への信頼が回復します。そうしてこの問題にさっさとけりを付けて本来国会が取組むべきこの国の将来を見据えた政策論議を開始したいと考えます。
衆議院議員 浅尾慶一郎